洗顔石鹸の製造方法の違いって、皆さんご存知ですか?
わたしも石鹸について調べてみるまでは、「工場生産」か「手造り」くらいの認識しかありませんでした。
ましてや、その製法の違いで石鹸の特徴まで違ってくるなんて、思ってもみませんでした。
ここでは、大きく3つに分かれている洗顔石鹸の製法とその特徴について、簡単ですが紹介したいと思います。
現在市場に出ている洗顔料のほぼ90%くらいはこの製法でつくられています。
石油からガソリンをつくる製法に似た工程で、油脂からつくった「石鹸チップ」を利用し、これを素地にあとから成分を加えて作るという方法です。
この中和法の利点は、製造にかかる時間が短くコストも安いことから、大量生産に大変向いているということです。
反対に欠点は、利用している「石鹸チップ」にキャリーオーバー成分が含まれているという点です。
コストを安く抑えるため、「石鹸チップ」は主に東南アジアなどでつくられたものを、日本に輸入して利用しています。
当然ですが、つくられてから日本に届くまで長時間かかるわけですから、それを考慮して「石鹸チップ」には製作の段階で防腐剤や酸化防止剤が使われるわけです。
これら防腐剤などの化学物質が、原料の中にキャリーオーバー(持ち越し成分)として含まれるのです。
キャリーオーバー成分については、商品の成分表には表記されませんので、わたしたちにはちょっと判断ができません。
その点も肌が弱い方や、無添加のものにこだわりたい人にとっては、欠点といえるでしょう。
こちらは一般的に「純石鹸」と言われている石鹸をつくる、一番スタンダードな製造方法です。
利点としては、「石鹸チップ」利用と違って製品になるまでに数日かかりますが、純石鹸分98%以上の石鹸を安定して製造できる方法であるということです。
それにより中和法に比べて、無添加石鹸として使用できるという点も大きな魅力です。
欠点としては、製造過程において廃液が生じてしまうこと。
廃液は産業廃棄物となってしまうため、環境面を考えるとマイナスポイントといえるでしょう。
また、塩折の過程で、グリセリンなどの天然保湿成分の大部分が捨てられてしまうのも、残念な点です。
「冷製炊込み法」とも呼ばれている、あまり一般的ではない製造方法です。
この製法の最大の利点は、製造過程で過熱も塩折もおこなわないので、原料となる油脂が持つ天然保湿成分を損ねることがないということです。
欠点としては、コストがかかり製造時間も熟成に時間がかかるため、製品が完成するまで約2か月を要するという点です。
また、職人の手作業で高い純度を保っているので、技術の熟練が必要なため大量生産には全く向かないといえるでしょう。
以上3つの製法について、ご紹介しましたがいかがでしたか?
それぞれの利点・欠点を石鹸選びの参考に、ぜひお役立てください!
